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「記憶に残るジュエリー」を生み出すhum(ハム)ってどんなブランド?

hum

ブランドコンセプトとして「記憶に残るジュエリー」を掲げるhum(ハム)。

彫金職人の貞清智宏氏とデザイナー稲沼由香氏が2004年に立ち上げた、日本発のジュエラーです。

シンプルなのに独創的、それでいて飽きの来ないデザインも魅力ですが、humがhumたるゆえんは、全てが手作業にこだわって製造されていること。顧客一人一人のニーズをくみ取ったビスポークやリモデルにも力を入れており、ものづくりへの情熱を感じられる銘品揃いです。

この記事では、そんなhumについてご紹介いたします。

humリング

humとは?

humは、2004年に創業しました。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジ出身の彫金職人・貞清智宏氏と、新体操のオリンピック選手を目指していたという異色の経歴を持つデザイナー・稲沼由香氏の両名によって立ち上げられたブランドで、名前はhumming(ハミング)に名をちなみます。
いつの間にかハミングしているような、そんな記憶に残っているジュエリーを作りたい。このブランドコンセプトと、伝統的な手作業によるジュエリー製造を理念に掲げていることがhumの大きな特徴です。

確かにhumのジュエリーは、一見するとゴテゴテした華美さはありません。
アイコンの一つに平たい「チェーン」が存在するのですが、こちらもジュエリーとして主張している、と言うよりも、ファッションにさりげなくアクセントを加えてくれる。あるいは寄り添ってくれる。そんな控えめなエレガンスが漂い、まさに「記憶に残る」ジュエリーを体現しています。

これは、稲沼氏の類まれなデザインを、貞清氏やブランドが抱える職人たちが、一つ一つ丁寧に作りこむことで実現しているところが大きいでしょう。丁寧に加工され、仕上げされ、彫り込まれたジュエリーは、得も言われぬ美しさを湛えています。また、humが職人たちの仕事を大切にしてきたことがわかる試みがあります。それは、2015年にオープンした神宮前の路面店にて、アトリエがオープンになっている、というものです。ショップから職人の作業場を直に見ることができ、どのようにして製品が作りこまれているか、ユーザー自身で確認することができるのです。

ちなみにそのアトリエのガラスには“WORKING CLASS MOVEMENT”と大きく記されており、humが職人を大切にし、職人に敬意を払い続けてきたことがわかりますね。職人とユーザーの対話もまた大切にしており、定期的にワークショップを開催しているとのこと。実際にジュエリーを作ってもらう形式となり、humの職人に直接教えを請えるそうです。

2019年には、福岡県にワークショップ専門の店舗が開設されました。

さらにこういった背景から、冒頭でも述べたようにビスポークとリモデルを積極的に行っています。これも、大量生産しているメーカーにはないhumの強みでしょう。
ビスポークとはbeen spoken forを語源としており、「職人と話しながら」、顧客の希望に沿ってカスタムするスタイルです。ビスポークではhumの既存のコレクションがベースとなり、チェーンや石の組み合わせで「自分だけのhum」を楽しむことが可能です。
リモデルは、古くなってしまった等、もともとのジュエリーを再利用し、現代的なデザインにチューンアップさせることを指します。こちらも顧客の要望を聞きながらカスタマイズが可能です。なお、humは新興ブランドながら、サスティナブル・ジュエリーの最先端に位置することも言及しなくてはなりません。

サスティナブル・ジュエリーとは「持続可能なジュエリー」と意訳され、地球環境や自然を美しいまま維持していけるよう考慮されて製造されたジュエリーのことです。そのためには限りある資源をただ消費するのではなく、繰り返し使い続けていくことが求められます。そこでhumでは、2018年に「リファイン メタル プロジェクト」を立ち上げました。これは、再生貴金属を利用する、という試みです。

都市鉱山と言う用語をご存知でしょうか。

これは、スマートフォンやパソコン等の家電に使われている貴金属をリサイクルする概念です。金やプラチナといった貴金属は、どんなに形を変えていたとしても鋳つぶして精錬し直すことが可能なため、本来は繰り返し何度でも使える資源となります。humでは、これまで廃棄されてしまうことが多かったこれら家電の貴金属に目をつけ、ジュエリーとして再利用することを一大プロジェクトとしました。
そうして2020年より、リファインメタルを利用したシリーズがスタートしています。

このように、ジュエリーを取り巻く伝統や環境を大切にする姿勢は、産業界からも一目置かれる存在と言っていいでしょう。

humの人気の理由と価格帯

前述の通り、humは華美ではありませんが、とても個性的なデザインをしています。

アイコンのhumete(ハムエタ)は平たいチェーンが用いられたシリーズで、一部または全体に彫金が施されています。シルバーやゴールド,ホワイトゴールドといった定番素材以外にもグリーンゴールドなどを使っており、シンプルな中にも独創性が溢れます。

また、One offコレクションは、様々な貴石を用いたシリーズです。多くのジュエラーが御用達としているダイヤモンドをあしらったモデルも存在しますが、よくある4Cにとらわれないのがhumのやり方。インクルージョンが含まれた個体をあえて採用していたり、「Polki(ポルキ)」と呼ばれるモデルではスライスカットしたダイヤモンドを用いたり、コランダムやオパールと言った色石でデザインを表現したりと、一風変わった石の魅力を楽しめます。

その他ではアールデコ様式を基調としたLace,雲を表現したkumo等豊富なラインナップが用意されていますが、いずれも手作業で製造されているため、一点モノ。この一点モノという個性が、humの強みであり人気の大きな理由でしょう。「良いものを身に着けたい」「でも人と被りたくない」そんな大人女子のニーズを上手にわしづかみしている形となります。

また、確かに稲沼氏のデザインは独創的ですが、だからと言ってゴテゴテした感じはありませんので、他のファッションやジュエリーの邪魔をしないのが良いですね。ビジネスにもカジュアルにも使える、汎用性の高さを有します。

そんなhumの価格帯は、使われている素材やモデルによって異なります。ただ、手作りにこだわっているがゆえにどうしても製造数が限られてしまい、決して安価とは言えない販売価格です。上質な素材を使っている、ということもあるでしょう。

平均的な定価は10万円台~、ダイヤモンドやゴールドがふんだんに使われたものだと、50万円以上となるものも存在します。

しかしながらその分一生モノとして愛用できる価値があり、現在20代・30代の方が、40代・50代と年を重ねても相棒として使い続けられるジュエリーたりえることは間違いありません。HUM

まとめ

hum(ハム)についてご紹介いたしました。

humとは2004年に彫金職人の貞清智宏氏とデザイナー稲沼由香氏によって2004年にスタートしたジュエリーブランドであること。独創的なデザインもさることながら、伝統的な手作業にこだわった製法によって生み出された、至高の一点モノであること。それゆえ価格帯は高くなる傾向にありますが、一生モノとしても太鼓判を押せる銘品であることをご理解いただけたでしょうか。

一生使えるジュエリーをお探しの方は、一度humのラインナップを覗いてみてはいかがでしょうか?



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