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金と並ぶ高額買取が魅力のプラチナってどんな素材?

金と並んで高い価値を誇るプラチナ。銀白色の輝きが本当に美しく、世界中の女性たちを魅了してきました。

カルティエやティファニーを始め、ラグジュアリーブランドのプラチナ製品は本当に人気です。

一方でホワイトゴールドとの区別がつかない、どのような素材かわからない、と言った声を聞くこともあります。

そこでこの記事では、プラチナの特徴や種類、ホワイトゴールドとの違いについて。また、お持ちのプラチナ製品を上手に売却する際に気をつけたいことを解説いたします!

1. プラチナとはどんな貴金属?

貴金属・プラチナは、パラジウムなどと同じく白金族元素の一つです。
元素記号はPt、原子番号78の元素にあたります。

プラチナの語源はスペイン語です。1700年代にコロンビアのピント川で、入植したスペイン人が「ピント川の小さな銀」と称したことにちなみます。
日本語では白金と呼ばれます。

① プラチナの稀少性

プラチナは、産出量が極めて少なく、しかも採掘コストが高いです。

主な産出国も少なく、南アフリカ共和国でだいたい供給の70%を占め、次いでロシア、カナダとなります。
しかも、約3gのプラチナを採掘するのに、1トンもの原鉱石を掘り返さなくてはなりません。

そのためレアメタルの中でもさらに稀少性があり、貴金属市場では金を抜いてプラチナの価格が高いことが通説とされてきました(必ずしもこの限りではありません。詳細は後述)。

実際、金を上回る極上さの形容詞としても用いられることがあり、「プラチナカード」「プラチナ会員」といった表現は定番です。

② プラチナの歴史

このように、稀少性に由来する高価格が特徴的なプラチナですが、価値が見出されたのは最近です。

古代エジプト時代から装身具での利用が発見されていますが、ごくわずかとなります。

それは、プラチナの加工の難しさに理由があります。
プラチナは熱に強く、その融点は1769℃となります。
しかも安定性も高いため古代にプラチナを加工する技術はありませんでした。また、プラチナの地色は黒っぽくなっており、鉱石の状態では輝きを見出せなかったのでしょう。

18世紀、南米コロンビアを植民地としたスペイン人たちがプラチナを見つけ、本国へ持ち帰りました。
これは当初銀と間違えられていましたが、科学者らによって貴金属に分類され、金と同様に製錬や加工技術が研究開発されるようになります。
その後カルティエの三代目ルイ・カルティエがプラチナに注目し、しかも細かな細工に適切な粘り気を持っていることを発見。

プラチナ製宝飾品を製造します。

ルイ・カルティエはプラチナを指して「王にふさわしい」と言い、プラチナ細工のジュエリー製造も手掛けていきました。
20世紀に入り、ルイ・カルティエが従来は銀であったダイヤモンドの台座をプラチナにします。プラチナの白い輝きがダイヤモンドの美しさをより引き立てるとあって、その手法は続々と他メーカーで採用。一躍、プラチナの価値が世界中で認知されることとなりました。

日本に伝わったのは明治時代と言われていますが、今ではプラチナの国内人気は欧州を凌ぐほどに高いものとなります。

マリッジジュエリーを中心に、女性の心をつかんではなしません。

金と並ぶ高額買取が魅力のプラチナってどんな素材?

③ プラチナの特徴

プラチナは何と言っても白い光沢が魅力であり、大きな特徴となります。
何か合金をしたりメッキをかけたりしているわけではなく、単体で銀白色を出す金属です。

また、先ほどもご紹介いたしましたが融点が高く1769℃。ちなみに金が1063、銀が961℃と言われています。
安定性も高いので、酸化しづらく優れた耐食性を示します。
つまり、錆びないということです。

これは元素と化合しづらい、という特性も関係しています。
プラチナは軟らかいため合金されることが一般的ですが、この特性によって化合はせず、再び焼成すればプラチナだけを取り除いて再利用することが可能です。
熱だけでなく湿気にも強く、変色もしません。

このことから、「不変」の象徴とされることもしばしばで、日本のジュエリー業界ではマリッジリングに圧倒的に用いられています。
一方でしなやかで粘性があるので、繊細なデザインのフォルム形成やエングレービングにも適しています。
比重(体積あたりの重量)は高く、金よりも上となります。

④ プラチナ≠ホワイトゴールド

白金という和名からか見た目からか、しばしばプラチナとホワイトゴールドは混同されます。

しかしながらプラチナは単体で白い光沢を持つことに対し、ホワイトゴールドは金にパラジウム,ニッケル,亜鉛,銅を合金することで色味を実現しています。

また、合金だけでは金本来の色味が出てやや黄ばんでいるため、一般的にはその上に白色系のロジウムをメッキがけします。
このように、そもそもプラチナとホワイトゴールドは全くの別物なのです。

製品の刻印も、ホワイトゴールドはカラット表記となりK18WGなどが一般的ですが、プラチナは後述するPt表記です。
比重を測ると、プラチナの方が大きいことをお分かりいただけます。
また、経年によってホワイトゴールドはメッキが剥がれてしまうことがあり、そうすると元の黄色味が現れてきます。

2. プラチナの種類

プラチナは、金と同様に割り金によって硬度や加工性を調整します。

そのままでは軟らかすぎて実用には向かないためです。

パラジウムやルテニウムといった金属と組み合わせて強度を維持する他、さらに粘性を高めることで加工をしやすくします。
やはり金と同様に、プラチナ含有率によって価値が左右されます。
当然、プラチナの含有率が高いほど価値も高くなることは明白。この含有率を純度(品位)と呼びます。

通常、製品に純度が刻印されることとなります。
下記で表記方法や種類別の特徴などをご紹介いたします。

① プラチナの純度表記

表記方法はカラットではなく1000分率(パーミル)で示し、100%~85%までの表示が一般的となります。
純度の前にPtを付けますが、年式の古いものだとPmになっていることもあります。

純度別の種類は以下の通りです。

■Pt1000

100%プラチナとなります。インゴットや金貨などで使用されます。

■Pt999

かつてはジュエリー製品にも上記のPt1000(Platinum)が用いられていましたが、厳密にはわずかながら他金属が含有されているとし、2012年4月よりこちらの表記が登場しました。
しかしながら慣習としてPt1000も使用されており、純度は変わりません。
プラチナの性質上、他金属がほとんどないと非常に軟らかく傷つきやすいため、ジュエリーとしてそう頻繁に採用される純度ではありません。
しかしながら一定の人気があり、プラチナの魅力はもちろん資産価値の観点からPt999のジュエリーを所有する人はいます。

■Pt950

95%プラチナを含む製品です。
欧州のジュエリーメーカーを中心に幅広く採用される純度です。
プラチナは地色は黒っぽいのですが、合金することによって美しく白い輝きを存分に堪能できることとなりました。
この純度だと、まだ軟らかく傷がつきやすい難点があります。

■Pt900

90%純度のプラチナは国内メーカーからラインナップされるジュエリーではかなりポピュラーでしょう。
お持ちのプラチナジュエリーにもPt900の刻印がある方は多いかもしれません。
リングやペンダントトップなどに使用され、繊細なデザインフォルムを形成したりエングレービングしたりするのに適切な純度とも言われています。
プラチナならではの輝きも楽しめるうえに、実用に適した硬さを獲得したこともポイントです。
パラジウムやルテニウムの他、稀に銅も合金に使用されます。

■Pt850

プラチナが85%含まれたものです。

ネックレスなどのチェーン部分に使われることが多くなります。
割り金にはパラジウムやルテニウム、銅などが利用されます。
加工コストが低いのでよりお求めやすいジュエリーとなります。

② プラチナジュエリーと呼べる純度はいくつ?

プラチナジュエリーにはいくつかの基準があり、その区分けの最たるものが純度です。
国内ではPt850以上をプラチナジュエリーと定めています。
これはJIS(日本工業規格)の定めるところです。

一方国際基準ではPt950以上をプラチナジュエリーと規定しているため、Pt900などはあまり一般的ではありません。
また、近年では国によってはPt750やPt585といった製品を「プラチナジュエリー」として販売しているところもあり、物議を醸しています。

いずれにせよ、購入の際は純度表記の刻印をしっかり確認しましょう。
リングは裏側、ネックレスやブレスレットはプレートに、ピアスはポスト部分にエングレービングされていることが一般的です。
買取店に持ち込む方は、表記が薄くなるなどして読み取れない可能性もあると思います。
信頼できる買取店で調べてもらいましょう。

③ プラチナの純度を証明するホールマーク

金やプラチナの純度は大切な要素であり、しっかり明記することが望まれます。

上記のPt表記の他、世界各国には品位証明記号(ホールマーク)というものがあり、造幣局など信頼できる機関が定めています。
これは、メーカーが任意のもと純度調査を機関に依頼し、証明されたものにホールマークが打刻されます。
国によっては規定されるところもありますが、日本は強制ではありません。

そのためPt900などでもホールマークのない製品は存在しますが、純度のお墨付きとなるうえに一目で判別できるため、広く採用されています。
ちなみにホールマークの語源は、14世紀頃に体系的な品位証明制度を生み出したイギリスの金匠会館Goldsmiths hallから由来します。
日本では独立行政法人造幣局のホールマークが用いられます。

3. プラチナの用途

美しく価値も高いプラチナは、投資やジュエリーへの需要が大半を占めると思われる方も多いでしょう。

しかしながら、実はプラチナ需要は50%程度、産業用となります。
ちなみに金需要だと投資とジュエリーだけで80%に上ります。
と言うのも、プラチナは特に「触媒」として重宝されます。

触媒とは化学反応を促進する物質のことです。
例えば自動車のマフラーや煙突での浄化触媒として、また、カイロの発熱触媒として利用されます。
さらに近年、日立アプライアンスがプラチナ触媒を利用した高鮮度保存機能搭載の冷蔵庫を発表して話題となりました。

その他にも医療分野で抗がん剤として用いられるなど、幅広く活躍を見せています。

4. プラチナの売却で気をつけたいこと

安定しており、また趣味性の高さから金同様に投資対象ともなるプラチナ。
インゴットやコインとして所有されている方はもちろん、プラチナジュエリーをお持ちの方はより高い買取査定を目指しているでしょう。

しかしながらプラチナを買取店に持ち込む際には、いくつか注意すべき点があります。
下記をご確認のうえ、プラチナをお持ち込みください。

気をつけること①プラチナの相場を知る

プラチナは比較的安定性の高い資産のうちの一つですが、金と比べ値動きが激しいとも言われています。

また、金とは逆に、世界経済危機や景気減速によって相場を大きく下げることが珍しくありません。
それは、前述したプラチナの用途が大きく関係しています。

プラチナは産業用に使われることが多いです。
そのため、例えば経済危機などによって産業が下火になり、製品開発や製造がシュリンクすると、触媒として活用されていたプラチナ需要が一気に落ち込みます。
また、大きく産出を担う南アフリカ共和国の政情には特に左右されてしまいます。
いくら稀少性が高いと言えど、需要あっての価値。

先ほど貴金属市場ではプラチナ>金、という価格が通説とお話しましたが、金が価格を上回ることはしばしばあります。
なぜなら金はこういった経済危機にこそ買いが増えるためです。
大切なプラチナ。どうせ売るなら相場が高い時を狙いましょう。

景気が比較的良い時などは買取価格も高めに設定されます。
また、国際価格が基準となるので、円/ドル為替相場も併せて影響します。
プラチナの買取価格は、毎日の公表価格をもとに決定されます。

ホームページなどで毎日公開している買取店で確認したり、問い合わせたりして、良い売り時をつかみましょう。

気をつけること②ブランド価値も評価してもらう

プラチナそのものの価値も大切ですが、資源として再利用せず、再販する可能性もあります。

例えばプラチナジュエリーで有名なカルティエやティファニー,ブルガリ。また日本人デザイナーの石川暢子氏や福原佐智氏などは至高のプラチナジュエリーを製造し、非常に高い需要を誇ります。

こういったブランドの価値は、買取の際に素材の価値と併せてきちんと評価されなくてはなりません。
そのため、ブランド価値をしっかり理解し、ブランドジュエリーの買取にノウハウのある買取店を選んでください。

気をつけること③プラチナジュエリーはジュエリー買取専門店へ持ち込もう

プラチナは金と並んで比較的査定が容易です。

重量さえわかればその日の相場と照らしあわせて提示することができるためです。

しかしながら上記のブランド価値の他、セッティングされた貴石なども査定対象となります。

ジュエリー買取にノウハウのない質屋やリサイクル店だと、素材の価値のみの判断に留めてしまう可能性があります。

ジュエリーに対する知識や経験がないこと。また、ジュエリー転売のノウハウがないことが大きな理由でしょう。

プラチナジュエリーの売却の際は、実績があり、信頼できる買取店を選んでください。

気をつけること④プラチナの買取価格は店ごとに違う!

プラチナの買取価格は、公表価格をもとに決定されていますが、ここに各店によって手数料などが上乗せされます。
そのため買取店で一律ではなく、少しでも安いところを探しましょう。

何社か当たりをつけて、査定してもらい比較することが最もお勧めです。

なお、当店グリーバーでは、プラチナの高価買取を自負しており、Pt900は日本一の高値を設定しております!
国内最大手のメーカーに直接貴金属を提供している関係で、高値売却・低コストでの仕入れを実現。その分をお客様に還元できているのです。
当店より高い買取額の店舗があれば、ぜひお申しつけください!
※Pt900のスクラップ価格に限ります

5. まとめ

プラチナについてご紹介いたしました。

プラチナは産出量が少なく、しかも産業でもジュエリー業界でも需要があることから、金と並ぶ価格を実現していること。一方で相場を経済状況に左右されやすいこと。また、プラチナの特徴やホワイトゴールドとの見分け方などをご理解いただけたでしょうか。

なお、当店グリーバーはプラチナの日本一高価買取を自負しております。
査定はもちろん無料ですので、プラチナ売却の際はぜひ一度お問合せください!



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