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インカ帝国時代から愛され続けたロードクロサイトとは?

ロードクロサイト

「バラ色」という名前を持つジュエリーをご存知でしょうか。

それは、ロードクロサイトです。ギリシャ語の「ロード(バラ)」「クロス(色)」を語源としています。

ダイヤモンドやエメラルド、ルビーにサファイヤなどと比べると認知度は高くありませんが、中世から近世にかけ、南米で栄華を誇ったインカ帝国時代から愛され続けている、魅力的な石と言えます。

そんなロードクロサイトですが、ジュエリー製品が少なかったり、保存環境によって変色したりするケースがあり、「売りたいけど、お値段はつくの?」という疑問をお持ちの方がいらっしゃいます。結論から言うと、売れます。むしろ近年では上質なロードクロサイトが枯渇しつつあり、コンディションによっては高い買取査定額が付くことも。

この記事では、そんなロードクロサイトの魅力と、買取相場、その際の査定ポイントなどをご紹介いたします。

ロードクロサイト

1. ロード クロ サイトとは?

① DATA

鉱物名:菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)
色:ピンク、褐色、黄褐色、灰色など
モース硬度:3.5~4
劈開:明瞭
原産国:ペルー、アルゼンチン、アメリカ、カナダなど
宝石言葉:情熱的な恋

② 歴史

「バラ色」という名前の通り、光沢あるピンクが美しさ・愛らしさを湛えるロードクロサイト。実はインカローズと言う名前も持っています。日本では、こちらの方が有名かもしれません。

由来は、ロードクロサイトが愛されてきた歴史にあります。

ロードクロサイトは菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)という鉱物名を持つ炭酸塩鉱物で、銀鉱脈や銅鉱脈から産出されることが多くあります。そのため豊富な銀脈を持つアンデス山脈では上質なロードクロサイトが多数産出されてきましたが、インカ帝国時代からその魅力は見出されていたことがわかっています。

インカ帝国と言えば、現在のペルーやアルゼンチン、エクアドルなど広範な地域を支配下においていた一大国家です。13世紀から約200年にわたって続き、その中で独特の文明を築いていました。世界遺産のマチュピチュが代表的なインカ文明の遺跡ですね。

そんな古き良きインカ時代、「インカのバラ」と呼ばれていたようですから、既に宝飾としての注目度も高かったのでしょう。

その後1813年に時代が下り、東欧に位置するルーマニアのカヴニク鉱山でロードクロサイトが発見されます。美しい石に目がないヨーロッパのセレブを中心に、半貴石として注目度を集めるようになります。ジュエリー用途として、また、ポットや調度などの装飾品として用いられるようになります。

その後第二次世界大戦が終わると、アメリカでロードクロサイト人気に一気に火が付き、鉱物愛好家たちの間で特に話題に。コレクターズアイテムとして、中南米産のインカローズが高値で売買されるようになりました。

さらに言うと、パワーストーンとしても名を馳せています。
特に恋愛成就や縁結びなどでパワーを与えてくれる、など、特別な力があると信じられてきました。また、ヒーリング効果もロードクロサイトが与えるパワーとしてよく語られます。詳しい特徴は後述しますが、個体によっては淡いピンクを楽しめるものもあり、確かに優しく柔和な表情は、見ているだけで心がほっとするようです。

ロードクロサイト

③ 特徴

ロードクロサイトの特徴をご紹介いたします。

■生成
ロードクロサイトの鉱物名は菱マンガン鉱である、とお話しました。
マンガンを含有する炭酸塩鉱物(カーボネートミネラル)で、同類の鉱物では石英や水晶で有名な方解石、クジャク石などが挙げられます。

なお、マンガンは乾電池の正極やアルミニウム合金などでよく用いられるポピュラーな物質ですが、単体では産出されません。そのためロードクロサイトはマンガンを抽出するための鉱石鉱物といった側面もありますが、色味が美しく、個体によってはガラス質の光沢を持つことから、宝飾用やコレクターズアイテムとしても普及しています。なお、稀に真珠のような光沢を持つものもあり、コレクター垂涎の逸品として語り草になっています。

比較的世界中で産出が確認されており、南北アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、中国にオーストラリアにアフリカと、ほとんど全ての大陸で生成されてきました。しかしながらジュエリー用途の水準に足る美しいロードクロサイトは南米に集中しています。また、上質な原石で定評のあるアルゼンチン産ロードクロサイトの産出量が激減しており、じわじわと相場が上がってきている状態です。

■色
バラ色という名前の通りピンクが最も有名ですが、実は産地によって色が異なります。

アルゼンチン産は鮮やかで濃いラズベリーピンク、ペルー産は赤色、日本でも産出が確認されますが、黄灰色から白褐色のものが多く、「かつぶし鉱」(かつお節)などと称されてきました。

また、ピンク地に白っぽい縞模様が入ったロードクロサイトが、よく流通しています。

こういった色は、含有される不純物の種類や量によって代わってきます。主に鉄、マグネシウム、カルシウムが影響しており、これらが少ないと美しく鮮やかなピンク、あるいは紅色に。多いと白や黄灰色、褐色などといった色味になります。

なお、赤みが強く色が濃いもの、縞模様が入っていないものがジュエリー用途としては重宝されます。
ただ、こういった石一つ一つの差異が、愛好家の収集欲を満たすのかもしれませんね。

■カットと研磨について
炭酸塩鉱物は多孔性であり、原石には激しい発泡が確認できます。
加えて硬度が3.5~4と高くありません。よくジュエリーに望ましいと言われているモース硬度が7以上ですので、著しく低いことがおわかりいただけるでしょう。そのため研磨が難しく、完全に穴や凹みを取り除くことができません。

カットともなると非常に困難で、ファセットが見られるロードクロサイトはめったにないと言っていいでしょう。

なお、硬度が低いうえに割れやすいことから、コーティングやオイルの含浸処理などと言ったトリートメントによって強度を補ったり、透明度を上げたりしています。

■酸化しやすい
もう一点大切なロードクロサイトの特性として、酸化しやすい、というものがあります。

ロードクロサイトと同じピンクマンガン鉱物として知られるロードナイトと非常によく似ていますが、この酸化性の高低で区別されることがあるほどです。

そのため温度や湿度への耐性が低く、直射日光下に置いておいたり、湿気のある場所に保管しておいたりすると、褐色の被膜が形成され、色が黒っぽくなってしまいます。

ロードクロサイト

2. ロード クロ サイトの買取相場と査定ポイント

ロードクロサイトの買取相場と査定ポイントをご紹介いたします。

① 買取相場

ロードクロサイトのような稀少種はめったに市場に出回らないことから、一概にハッキリした相場をお伝えすることができません。
ただ、色が濃く透明度も高いようなハイグレードのものは、ルース・ジュエリー問わず数万円以上で買取されるケースもあります。

また、ロードクロサイト自体が減産しているため、グレード問わずジュエリーとして用いられているものはお値段がつく可能性が高いです。

ジュエリーとしての認知度の低さもあり、査定を断られるケースもあれば、ロードクロサイトの稀少性を評価して高値をつけられる場合もあります。

とは言えジュエリー買取にノウハウのあるお店であればきちんとロードクロサイトの価値を理解しているべきです。信頼できる買取店に売却するようにしましょう。

なお、経年によって変質する石ですので、お使いになっていないロードクロサイトがあれば、なるべくお早めに売却することをお勧めいたします。

ロードクロサイト

② 査定ポイント

ロードクロサイトの査定ポイントは何よりも色味と透明度です。

前述の通り、赤みが濃く透明度の高いものほど価値があるとされています。こういった上質な個体の産出がどんどん減ってきているためです。

それと一番重要なのが透明度です。一般的に内包物や透明度の低い石が多い為、ロードクロサイトといえば透明感の無い宝石と思われている方も多いと思いますが、実は透明度の高いジェムクオリティのロードクロサイトも確かに存在しています。

その為、透明度が高く、さらに大粒となればとても希少で高値が付くでしょう。

また、ジュエリーであれば、一緒に使われている貴金属も重要になってきます。ロードクロサイトを引き立てるような、上質なゴールドを使っている製品は、再販するにせよ素材だけが査定対象とされるにせよ、プラス査定となることは間違いありません。

もう一点大切なことが、鑑別書の有無です。ロードクロサイトだけでなく、色石の査定は非常に難しいとされています。ゴールドやプラチナ、ダイヤモンドのように、一定の評価軸や分析器が存在しないためです。鑑別書がないと真贋を見極められない、として、鑑別書を付属しないと買取を断るお店も存在します。

査定時に、製品と一緒に持ち込むようにしましょう。

なお、万が一鑑別書が手元にない場合は、ジュエリー買取にきちんと実績があり、熟練した鑑定士がいる買取店を選択するようにしましょう。腕に自信がある鑑定士であれば、鑑別書が無くても適正価格をつけてくれます。

ただし、信頼できる買取店であっても、複数店舗に査定に出して見積もりを取るようにしてください。ロードクロサイトのような珍しいジュエリーはお店によって評価が異なる場合があるためです。

ロードクロサイト

3. まとめ

インカ帝国時代から愛される、ロードクロサイトについてご紹介いたしました。

ロードクロサイトはバラのようなピンクに特徴づけられますが、含有物によって色味に違いがあり、一般的には赤みが強いものが評価されていること。また、透明感があるものは大変稀少であること。一方でロードクロサイト自体が年々注目度を高めており、グレード問わずジュエリーであれば売却時に値段が付く可能性が高いことなどをお伝えできたでしょうか。

なお、文中でも述べたように、ロードクロサイトは経年によって変質する可能性があります。今箪笥の肥やしになっている製品があれば、ぜひ一度当店グリーバーにご相談ください!



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